ミリシタのTCとデレマスの総選挙の票の交換について

最近、ミリシタのTCにおいてその票をデレマスのシンデレラガール総選挙の票と交換をお願いするという出来事が発生している。以下はその一部である。(ネットで拾ったものもあり、画像のサイズがまちまちで見にくいかもしれないがそこはご了承を)

上記の通りこれは一部であり、実際には誰の担当なのか関係なく色んなPがこのようなことを行っている。これをしている当人同士ではWin-Winの関係だろう。このツイートをした人は総選挙で、これに応じた人はTCで担当に多く票が集まるのだから。

確かに次の総選挙で担当には一つでも高い順位にいてほしいという気持ちは分かる。しかしそのために行うこの行為、様々な問題があるのではないだろうか。

１．アイドル、担当Pへのイメージダウン

この事態を見てまず考えついたのはこれだ。通常、浮動票というのはダイマが刺さったり、担当にチャンスが見込めないので好きな子にいれたりなど、そのアイドルに魅力を感じたから入れるというものである。しかし、票交換は言ってしまえばツイートした人が担当を売る行為であり、それと引き換えに票を手に入れるのはそのようなことをしないと順位が危ういのか、担当に魅力がないのかと思われるだろう。個人的にそのようなことを行うPは担当愛がさほどないのだろうと。

２．この取引が滞りなく成立するのか

投票券の取引は金の貸し借りみたいなものだ。相手に貸しを作ったところでそれをちゃんと返してくれるのだろうか。相手が総選挙で本当にツイート主の担当アイドルに投票してくれるのか。かなりリスキーではないのだろうか。TCと総選挙は3ヶ月もの期間が空くのだからこの取引を忘れるPもいるだろう。これを全員に確認を取るのは少人数ならまだしも、たくさんの人数がいるなら結構な手間になるだろうし、約束を反故にされたら尚更面倒だ。

３．企画が成立しない可能性

この行為によって、総選挙で、あるアイドルに多く票が集まりいつもより高い順位になったとしよう。これは果たしてPの純粋な意思だろうか。圏内でそこそこ高い順位、特に属性3位以内では、そこまで人気が集まったわけではないのにサプボ含めボイスが付与される、そのアイドルの出番やグッズの販売が増えるという事態が起こりうる。つまり本来ならこの順位にいたアイドルが意思のない票によって到達できないことが発生するかもしれない。それを受けて運営が行ったことは失敗する可能性が高く、アイドルや担当Pへのヘイトも非常に集まるだろう。このことはコンテンツに大きなダメージを与えかねない。これはTCでも同様である。

このように3つの問題点を挙げてきたが、どれも感情的なものである。これが利用規約の範囲内で行われているのなら特別騒ぐことでもないだろう。というわけで各ゲームの規約を確認してみよう。

利用規約を見てみよう

デレステ、ミリシタはどちらも同じ利用規約であるため、まずはこちらから見てみる。個人的に規約に引っかかると感じる部分はこれだ。(画像はミリシタのものを利用)

上の記述は第8条の権利にあるものだ。これによれば「運営とユーザーの間で生じた権利を貸与、交換、譲渡を禁止」している。このことを今回の出来事に照らし合わせてみると、

「TCや総選挙でアイドルに投票する権利を他人と取引してはいけない」

ということになる。投票券は運営がユーザーにログボやガシャの副産物等であげたものなので間違いなく運営とユーザー間で生じた権利だろう。

また、下の記述は第9条の禁止事項にあるものだ。これの一番下にある「他のお客様を他のサービスに勧誘または誘導する行為」は禁止されているものの一つだ。これは

「ミリシタのユーザーをデレマスに誘導する行為」

と受け止めることができるだろう。

続いてモバマスについて見てみよう。個人的に規約に引っかかると感じるのはモバゲーのルールにあるゲーム関連の部分だ。

ここに挙がっているのは禁止事項である。上から4つ目を見てもらいたい。

「異なるゲーム間でゲームアイテム等を交換する行為」

とある。これは明らかに今回の出来事がモバゲー、つまりモバマスでは規約違反に当たることが分かる。

このように、票の取引は利用規約上、明白に禁止となっているまたは禁止と読み取れるものになっていることがわかった。TCも終盤であり、まだまだこのようなことが行われると思われる。このような行為に関して注意を促すとともに、すでに行ったPには自身の行ったことを省みてほしい。